兵庫・斎藤知事が炎上している理由
発端となったのは、元県西播磨県民局長(60)が斎藤元彦知事のパワハラなどを指摘した内部告発。
元局長は退職前の3月中旬、疑惑7項目を挙げた文書を県議や報道機関に配布。
元局長の告発文書によれば、「おねだり体質は県庁内でも有名」として物品を業者から譲り受けたことや、出張先の施設のエントランスから20メートルほど手前で車を降ろされた知事が歩かされ、職員を怒鳴り散らす出来事があったと訴えている。
兵庫県は3月27日に元局長の退職を取り消す人事を発表し、斎藤は定例会見で「事実無根が多々ある」「うそ八百」「公務員失格」と断じたのだ。
県は5月にこの告発文書を誹謗中傷と認定し、元局長を停職3カ月の懲戒処分にした。
元局長は7月19日に証人として出席予定だったが、7日に死亡しているのが見つかった。自殺とみられるという。
これを受け、県議会の調査特別委員会による県職員へのアンケートを行った。
中間報告の詳細として、知事のパワハラ疑惑を伝聞を含め約4割が把握していたと答えた。
しかし一方、斎藤知事は8月20日の会見で改めてパワハラ疑惑を否定したのだった。
斎藤知事がおこなったパワハラの内容
アンケートは約9700人が対象で、約7割の6711件の回答があった。
中間報告は8月5日までに届いた約4500件をまとめたもので、知事のパワハラについて、59人が「実際に知っている」と答え、「知っている人から聞いた」(466人)、「人づてに聞いた」(1225人)と合わせると約4割が見聞きしたと回答した。
・知事が神戸市内の施設を視察した際、エレベーターに乗り損なったことで、県職員に「お前はエレベーターのボタンも押せないのか」と大声で怒鳴りつけた
・知事レクで、小売店などで使えるプレミアム付きデジタル商品券の資料を見た際、デジタル商品券の広報用うちわに自身の写真がないのを見て舌打ちと大きなため息をした後、「知事肝煎り事業なのに(自身の)写真やメッセージがない」と怒り、うちわの追加発注を指示した
・喫茶コーナーで知事ほか数人が打ち合わせをしていた際、営業時間が終了したため、店番の女性が退店してほしいと声をかけたところ、知事が「自分は知事なのに、なぜ出ていかないといけないのか」と怒鳴ったと聞いた
・(昨年の)姫路ゆかたまつりの着付けの際、「知事なのに何でこんな所(公民館)で着替えさせるのか、素人では話にならないので着付けの専門家を呼べ」とかなりのけんまくでまくし立てたので(周囲の人が)びっくりしたという話を聞いた
・スタッフ用のポロシャツに目を留めた斎藤知事がMサイズを所望し「新品の在庫がない」と秘書課に返答しても折れてもらえず、すでに着用済みのMサイズを家まで取りに帰り、袋に入れて新品を装って渡した
・公用車を運転する職員に「なんでこんなルート走ってる!と叱責(しっせき)した」「前方の座席を蹴った」と聞いた
このような回答があったという。
告発した側のデメリット
告発・通報者側に求められるハードルも高いもので、前出のアンケートでも実際に相談・通報した人の17.2%が「後悔している」と答えていた。
複数回答の理由として「不正に関する調査や是正が行われなかった」(57.2%)、「不利益な取り扱いを受けた」(42.1%)などが挙がった。
社内窓口への内部告発後に配置転換され、勤務先のオリンパスとの8年にわたる訴訟に勝訴した浜田正晴さん(63)は「通報者にとって、求められるハードルは非常識に高い」と指摘した。
「公益通報者保護法が適用されるのは、刑事罰、過料に当たる違法行為に通報者自らが告発で言及した場合に限られる。一般のビジネスパーソンや公務員には非常に難しい」
さらに、兵庫県の姿勢を疑問視し、「ろくに調べもしないで、元局長を切り捨てたように映る。百条委員会の場でしっかり事実を明らかにしてほしい」と語っていた。
ネットユーザーの意見・コメント
もっと徹底的に追及してほしいな。
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