同意ボタンでNHKネット受信料の契約対象に
NHKは10月8日、番組のインターネット配信の必須業務化に伴い、2024～26年度の中期経営計画の修正案を発表した。
11月上旬まで視聴者などから意見募集し、経営委で議決する見通し。
その中で批判を集めているのが、スマートフォンなどで、ニュースやNHKコンテンツを見ようとした際に表示される案内で、特定のボタンをクリックすると、受信開始と判断して利用者に契約締結義務を課す仕組みを検討していることを明らかにしたことである。
しかしこれはあくまで現状の仮案であり、最終的な形の発表は、新年度の予算計画を示す頃になる見込み。
NHKはこれまで、放送の同時・見逃し配信(NHKプラス)や、ニュースを含む番組関連情報の発信といったインターネットサービスを任意業務として行なってきたが、今年5月に放送法が改正。
「放送番組の同時配信」
「放送番組の見逃し(聴き逃し)配信」
「番組関連情報の配信」
という3つのネットサービスが新たに必須業務と規定された。
現在NHKでは、これら3つのサービスを2025年10月から本格運用すべく、具体的な内容や仕組み、受信料額などを検討している段階にある。
”同意ボタン”をクリックすると取り消しは不可
NHKの必須業務全てに対して誤受信防止措置を講じる規定である放送法では、
『特定必要的配信』の受信を開始しようとする者に対して
通信端末機器の操作を求める措置その他の特定必要的配信の受信を目的としない者が
誤ってその受信を開始することを防止するための措置を講じなければならない
このように記されている。
そこでNHKではネットサービス利用の前段において、受信契約が必要になる旨の案内を表示。
さらに、掲示内容の同意を表すボタン操作(クリック)を行なうことで“契約対象”とする仕組みとした。
なお、クリックの取り消しはできない。
ボタン操作を行なうと、サービス内のNHKコンテンツが閲覧できるようになる。
アカウント登録や契約確認は、視聴開始後に行なう必要があるが、一定期間を経ても必要なアクションがない場合には、コンテンツをマスクする形で登録や契約勧奨メッセージなどを表示させてタダ乗りを抑止する。
有料の動画配信サービスのような仕組み(名前やメールアドレス、クレジットカードなどの情報を入力して初めてサービス開始)でもなく、いつまでも無料で視聴できてしまうような仕組みでもない、放送と同等の適切なバランスを考慮したうえでの方式を採り入れたいとする。
解約の具体的な方法についても検討中とのことだったが、
利用者の通信端末が
誤受信防止措置を押す前に戻した状態
をどのように証明・確認するかは、今後の検討課題
とコメント。
「いまある受信料制度をネットにも伸ばしたものであり、そもそもパッと入ったり止めたりという話は受信料制度ではないが、より良い形を進めていきたいと思っている」と話していた。
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ネットユーザーの意見・コメント
もう少し気持ちよくお金を払いたくなるように考えたらいいのに、と思う。
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