戸塚ヨットスクール校長の発言が物議をかもしている理由
戸塚ヨットスクールの創設者・戸塚宏が出演するYouTubeチャンネル「令和ヨットスクール」。
8月19日現在公開されている2本の動画では、戸塚宏が体罰についてなど自身の主張を展開していた。
初回の『【戸塚宏】令和の今、体罰を語る』というタイトルの動画で、体罰と暴力の違いなどについて持論を展開し、物議をかもしているのだ。
動画内で、スタッフから「体罰と暴力の違い」について聞かれた戸塚氏は以下のように答えている。
「どう違うの? 体罰と暴力。(子どもたちの)進歩を目的とした有形力の行使。これが体罰だ。いいこと。体罰は善なんよ」
「体罰によって自分が進化したという実感を得られた」
「暴力は自分の利益のためにやるもの」
「体罰はやられるほうの利益のためにやるもの」
このような持論を語ったのだ。
これについて、批判の声が多く集まっている。
戸塚宏の主張
体罰について
誰も体罰とは何か知らずに『体罰反対』言っとるわな。
こんな非科学的な態度でええの?
それが子供に影響して、子供は非科学的教育を受けるもんで、成果が出ない
と指摘していた。
その上で「体罰は、進歩を目的とした有形力の行使」と定義づけた。
本来なら自分で勝手に進歩すりゃええのに、その能力がまだなかったり、サボってその能力を身につけなかったりしたヤツ、引っぱたきゃ痛い。
痛いのはイヤ。
イヤだから頑張る。
頑張らんとまた次引っぱったかれるからやね。
だから進歩する。
と主張し「進歩を目的とした有形力の行使。これが体罰だ。良いこと。体罰は『善』なんよ」と断言した。
さらに、自身が小学生時代の同級生が、体罰を行った教師に向けて「ありがとうございました」と礼を述べたという実例を語り、「そいつは、その前にやられた体罰によって自分が進歩したという実感がある」と主張。
「後から考えてみたら、俺を進歩させるための体罰やったなという風に思えるんや」と持論を展開したのだった。
また、「体罰」と「暴力」の違いについては「目的」と即答。
暴力は自分の利益のためにやるやろ?
体罰はやられる方の利益のためにやるんだ。
自分になんか利益ある?ないよね。
時々、ヒステリックな体罰をやる人がおるやん。
それは自分の不安を消すために体罰やっとる。
だからあれはいかん体罰な。
進歩とは何かも知らん、当然どうやったら進歩するかもしらん、ただその場の現象だけ、その場子供が喜んだらええこと、その場子供が嫌がったら悪いこと。
これ赤ん坊の状態じゃない。
教育になってないよね。
だから子供に教えておいてやらんといかんのは、進歩の能力をどうやって身につけるか。
子供に進歩の能力を身につけさせてやりさえすれば、後は自分でやるよ、自主的に。
と語っていた。
戸塚ヨットスクールとは?過去にも大きな事件が複数
自身も実績のあるヨットマンだった戸塚宏は、1976年に『戸塚ヨットスクール』を開校。
当初は『オリンピックで通用するような一流のヨットマンを育てる』ためのスクールとして発足したが、次第に、戸塚の “スパルタ指導” が、非行や引きこもり児童の更生に効果があると評判になり、戸塚宏はメディアから『救世主』などと注目されるようになっていた。
ところが、1979年から1982年にかけて体罰が原因とする塾生5名の死亡事故や行方不明事件を引き起こしたことが発覚し、マスコミは連日のように報道。
原因として行き過ぎた訓練の体罰によるものだとして戸塚宏およびコーチが、傷害致死罪、監禁致死罪で起訴され、1997年に名古屋高裁が執行猶予なしの実刑6年の判決を言い渡し、2002年に懲役6年の刑が確定していた。
そして、2006年に出所し、2024年現在も同校の校長をつとめており、今は0~8歳の子どもを指導しているとのこと。
ネットユーザーの意見・コメント
今の時代、ちょっとでも手をあげたらすぐに問題になってしまうから、教育者側の立場は結構気を遣うだろうなー。
そう考えると、ちゃんと叱ってくれる親のような存在の先生がいなくなっていくのは少し不安だね。
この件に関してのコメントは、コメント欄にてご自由にどうぞ↓
▼【広告】▼
初回無料登録を済ませるだけで1200円分のポイントがもらえちゃうから、出会いを探すのにオススメ!