マクドナルドが炎上した理由
8月17日、日本マクドナルドが公式X(旧Twitter)上にアップした、マックフライポテトのプロモーション動画が批判を浴びている。
プロモーション動画の内容は、8月19日から始まった「マックフライポテト」の250円セールを告知するために作成されたもの。
音楽に合わせて「お得に食べられる」ことを伝える内容になっているのだが、その映像には画像生成AIが用いられている。
視聴者からは「気持ち悪い」「買う気がしなくなった」といった批判がされているのだ。
また、動画への批判を扱ったネット記事に関しても、そのコメント欄には同様な意見が多く、擁護的な意見は少数。
プロモーション動画の内容は?
プロモーション動画の内容は、実写を思わせる若い女性が数秒おきに登場するもの。
AIクリエイターを名乗る、架空飴氏がイラスト生成とアニメーションを担当している。
それぞれのカットのアニメーションはほとんど動いておらず、若干揺れているように見せるモーションとズームイン/アウト程度のものだった。
加えて、一部のカットには不必要な物体が映り込んでいたほか、ごく一瞬のシーンだけ女性の左手の指が6本あるなどの違和感が気持ち悪さを醸し出している。
▼こちらが実際のイラスト(一部)
こうして見てみると、肌の質感や光の入り方などが不自然で、AIっぽさが強く感じられる。
画像生成系のAIは近年急成長を遂げる一方、その出力結果が「不気味の谷」に陥りやすいことが知られているのだ。
不気味の谷とは、ロボットやAI等の人工物が人間に似せる過程で、ある時点で急激に嫌悪感や不気味さを感じる現象のことを指し、「指6本」といったわかりやすいものだけでない、全体から感じる雰囲気も「不気味さ」を醸し出す要因になっている。
マクドナルドだけでなくさまざまな企業がAIを利用
マクドナルドだけでなく、最近はいろんな企業がAIを使った広告を使用していることが見受けられる。
・伊藤園「お~いお茶 カテキン緑茶」(テレビCM)
・大日本除虫菊「キンチョール「ヤング向け映像」篇」(テレビCM)
・シャープ「AQUOS」(テレビCM)
・マッチングアプリ「オタ恋」(インターネット広告)
上記の4企業もAI生成を使った広告を使っているが、マクドナルドのように批判は受けなかった。
というのも「お~いお茶」や「AQUOS」の広告は、テレビCMとして放映されるだけあって、普通に見ていても実写と区別できないくらいクオリティが高い点が挙げられる。
「不気味の谷現象」を超えて、視聴者が違和感を持ちにくくなっていることもあるかもしれない。
また「オタ恋」の広告はまったく逆で、一見していかにも不自然な印象を受ける。
でもそれが逆にネタになり、炎上することはなかった。
ただ、マクドナルドのAI広告の使用は、『食欲を失う』という飲食業界ではマイナスに働いたのかもしれない。
しかし賛否両論でも話題になれば、宣伝としては成功と言えるでしょう。
ネットユーザーの意見・コメント
まぁ、Xに限定で配信していることを考えると、AI広告の反応を見るための実験的な意味があったと考えられるし、ある程度の批判は予想していたかもしれないね。
この件に関してのコメントは、コメント欄にてご自由にどうぞ↓
▼【広告】▼
初回無料登録を済ませるだけで1200円分のポイントがもらえちゃうから、出会いを探すのにオススメ!